基本理念
第一に、この指針は、高宮病院において精神障害者虐待、高齢者虐待、児童虐待、あるいはパートナーからの暴力を受けた疑いのあるケースを早期に発見し、関連機関・行政・司法などとも緊密に連絡をとり、速やかに対策を検討し、実行することにより、1人でも多くの方々の健全な生活・成長・発達に寄与することを目的とする。第二に、この指針は当院における虐待予防・対策等を図るため必要な事項を定め、外来患者および入院患者や利用者の尊厳を守り、その権利を擁護し、健全な生活、自立と社会参加を推進し、虐待を防止することを目的とする。
高宮病院では、下記に該当する行為はいずれも行いません。
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�� 身体的虐待：障害者の身体に外傷が生じる、もしくは生じるおそれのある暴行を加えること。 |
【虐待防止対策部会その他施設内の組織に関すること】
１．当院では、虐待発生防止に努める観点から「虐待防止対策部会」を組織する。本部会
の運営責任者は当院の院長又は事務長。虐待防止に関する処置を適切に実施するた
めの担当者を看護部長、各部署副主任、地域連携室室長、医療安全室室長とする。
・本部会は、医療安全管理委員会のなかに位置づけ、有事の際には臨時会議を招集す
る。
・虐待防止対策部会は、必要時に都度部会委員長が招集する。
・虐待防止対策部会の課題は、委員長が定める。具体的には次のような内容について
協議を行う。
�ゝ埖塰瓢澆里燭瓩了愎棒鞍�に関すること。
��虐待防止のための職員研修内容に関すること。
�５埖圓砲弔い董⊃Π�が相談・報告できる体制整備に関すること。
�たΠ�が虐待を把握した場合に、市町村への通報が迅速かつ適切に行われるための
方法に関すること。
�サ埖圓�発生した場合、その発生原因等の分析から得られる再発の確実な防止策に
関すること。
��再発防止策を講じた際に、その効果について評価すること。
【虐待防止のための職員研修に関すること】
１．職員に対する虐待防止のための研修内容は、虐待等防止に関する基礎的内容等の適切
な知識を普及・啓発するものであると共に、本指針に基づき、虐待防止を徹底する。
�＼鎖西祿下垉埖塰瓢瀚，隆靄榲�な考え方。
��高齢者虐待防止法の基本的な考え方。
�５埖圓亮鑪爐犯�生リスクの理解。
�ち甦�発見・事実確認と報告手順。
�ト�生した場合の改善策。
２．実施は２回/年行う。
３．新規採用者には必ず虐待防止のための研修を実施する。
４．研修内容については、研修資料、出席者等を記録して保存する。
【虐待又はその疑い以下「虐待等」という事案が発生した場合の対処方法に関する基本方針】
１．虐待が発生した場合には、速やかに市町村に報告するとともに、その要因の除去に努
めます。客観的な事実確認の結果、虐待者が職員等であったことが判明した場合には、
役職位如何を問わず、厳正に対処する。
２．また、緊急性の高い事案の場合には、市町村及び警察等の協力を仰ぎ、被虐待者の権
利と生命の保全を優先する。
【虐待が発生した場合の相談・報告体制に関する事項】
１．職員が他の職員等による患者・利用者への虐待を発見した場合、病棟師長に報告しま
す。虐待者が担当者本人であった場合は院長、事務長、看護部長に相談する。
２．担当者は、苦情相談窓口を通じての相談や、上記の職員等から相談及び報告があった
場合には、報告を行った者の権利が不当に侵害されないように細心の注意を払った
上で、虐待等を行った当人に事実確認を行います。虐待者が担当者本人の場合は、他
の上席者が担当を代行します。また、必要に応じ、関係者から事情を確認します。こ
れらの確認経緯は時系列で概要を整理します。
３．事実確認の結果、虐待等の事案が事実であることが確認された場合には、当人に対応
改善を求め、就業規則等に則り必要な措置を講じる。
４．上記の対応を行ったにもかかわらず、善処されない場合や緊急性が高いと判断される
場合は、市町村窓口等外部機関に相談する。
５．事実確認を行った内容や、虐待等が発生した経緯等踏まえ、虐待防止対策部会におい
て当該事案がなぜ発生したか検証し、原因の除去と再発防止策を作成し職員に周知
します。
６．病院内での虐待発生後、その再発の危険が取り除かれ、再発が想定されない場合であ
っても事実確認の概要及び再発防止策を併せて市町村に報告する。
７．必要に応じ、関係機関に対して説明し、報告を行う。
【成年後見制度の利用支援に関する事項】
１．利用者又はご家族に対して、利用可能な成年後見人制度について説明し、その求めに
応じ、社会福祉協議会等の適切な窓口を案内するなどの支援を行う。
【虐待等に係る苦情解決方法に関する事項】
１．虐待苦情についての相談受付担当(地域連携室)は、寄せられた内容について地域連携
室責任者に報告する。当該責任者が虐待等を行った者である場合には他の上席者（事
務長）に報告する。
２．苦情相談に寄せられた内容は、相談者の個人情報の取扱いに留意し、当該者に不利益
が生じないよう細心の注意を払う。
３．対応のながれは、【虐待が発生した場合の相談・報告体制に関する事項】によるもの
とする。
４．苦情相談窓口に寄せられた内容は、病院長にその顛末と対応を報告します。
【入院患者、利用者、ご家族に対する当該指針の閲覧に関する事項】
１．入院患者は、いつでも本指針が閲覧できる。また、当施設ＨＰにおいていつでも閲覧
が可能な状態とする。
【その他虐待の防止の推進のために必要な事項】
１．【虐待防止のための職員研修に関すること】定める研修のほか、日本精神病院協会・
日本看護協会により提出される虐待防止に関する研修などには積極的に参画し、利
用者の権利擁護とサービスの質を低下させないように常に研鑚を図る。
２０２４年 ４月１日改訂
